一般の方が弁護士に相談するテーマとして多いものの1つとして、不倫・不貞行為の相談が挙げられます。
紛争を取り扱うことの多い弁護士という職業でも、やはり不倫についての相談は悩ましいものの1つです。
そして、不倫の問題をより泥沼化させるのが、その証拠の集め方です。というのも、慰謝料や裁判での離婚を認めてもらうには、裁判官が「これは不倫・不貞行為があったな」と納得してくれるような証拠を出さなくてはならないからです。
証拠の集め方や、どういったものが証拠になるかについては、他に色々な記事がありますので、今回の記事では、証拠になるか否かを判断する際の核心的ポイントについて、少し触れたいと思います。
ポイント①:不倫の証拠は「浮気」の証拠とは違う
まず、理解しておくべき重要なポイントの1点目は、不倫・不貞行為の証拠と、「浮気」の証拠とは違う、ということです。
友人との会話などでは、特に若い頃は、「どこからが浮気だと思う?キスしたら?手をつないだら?」なんて話があったりもするように、「浮気」という概念は人それぞれな部分があります。
他方、慰謝料請求や裁判での離婚が認められるための不倫・不貞行為という概念は、より明確です。
コメント